どうも、すなっぴー(@sunappy10mill)です。
花粉症つらいですよね。
僕も対策をしないと、鼻水が滝のように流れてきます。
ほんとは病院に行って薬をもらうのがいいんですが、仕事をしているとなかなか行けないって人が多いと思います。
なので、いろんな薬を飲んできた自身の経験と薬剤師としての知識を生かして、市販薬で皆さんにベストの花粉症治療薬をご紹介します。
花粉症予防に鼻うがいもおすすめ。とてもすっきりしますよ。
どうも、すなっぴー(@sunappy10mill)です。
花粉症がつらい季節ですね。
鼻のムズムズがひどいときには、鼻うがいをしています。
鼻の中をしっかり洗い流せるので、すっきりしますよ。
&n[…]
花粉やハウスダストによる通年性のアレルギー性鼻炎の人が増えている
花粉症というとみなさん春先の病気のイメージをお持ちかもしれませんが、実は1年中飛散しているのです。
特に春先には様々な花粉が飛ぶので、症状が出る方が多いので花粉症=春と感じるのでしょう。
2013年の鼻アレルギー診療ガイドラインによると花粉症の有病率は約30%
また、ハウスダストやPM2.5、中国からの黄砂によるアレルギーの方が増えてきています。
これらの様々な原因がありますが、それぞれのアレルギー質が体内で反応して、鼻水や、鼻づまりといった症状が引き起こされます。
花粉症について
花粉症の症状は?
花粉症の3大症状は、「くしゃみ、鼻みず、鼻づまり」です。
また、患者さんの中には春先には咳が出るといった方もおられました。
なので、そういった症状が出る人は花粉症を疑ってみてもいいかもしれません。
どの症状もQOL(生活の質)が著しく低下してしまうので、早期からの対策が必要となります。
花粉症が起こる原因
花粉症はI型アレルギーに分類されます。
免疫のIgEが関与することで、引き起こされるアレルギーなんです。
流れとしては、
体内に花粉などのアレルゲン(花粉、ハウスダスト、黄砂)が侵入
↓
鼻粘膜の肥満細胞が刺激される
↓
ケミカルメディエーターと言われるアレルギー物質(ヒスタミン、ロイコトリエン)が放出される
↓
ヒスタミンがH1受容体にくっつく
ロイコトリエンが直接刺激
↓
鼻づまり、鼻水、目のかゆみといった症状が出る
花粉症治療薬の説明(内服)
普段使用する薬は大きく分けて2つあります。
- H1受容体拮抗薬
- ケミカルメディエーター遊離抑制薬
H1受容体拮抗薬
これが、花粉症治療の第一選択ですね。
アレルギー物質を体の中で反応しないようにする薬です。
花粉症の予防と治療の両方に使えます。
眠気が出る薬(第一世代)もありますが、最近は眠気が出にくいもの(第二、第三世代)が多くなってきています。
代表としてはアレグラ、クラリチン、アレジオンなどですね。
市販薬の効き目のの強さ比較
ロラタジン(クラリチンEX) < フェキソフェナジン(アレグラ) < エバスチン(エバステルAL) ≦ エピナスチン(アレジオン20) < セチリジン(コンタック鼻炎Z、ストナリニZ)
ケミカルメディエーター遊離抑制薬
これはアレルギー物質が出ないようにする薬です。
ですので、花粉シーズンの2週間~1か月前から飲み始め、花粉症のシーズンが終わるまで飲み続けます。
鼻水や、鼻づまりといった症状を直接改善する作用はないので、予防薬という位置づけです。
例としては、アレギサール鼻炎ですね。
花粉症治療薬の説明(目薬、点鼻薬)
目薬
目薬は血管収縮薬が入っている薬は避けましょう。
また、コンタクトをつける方はコンタクト用を選ぶのがおすすめです。
点鼻薬
これは選ぶ際に注意点があります。
メモ
予防的+治療として使用:ステロイド入り
頓用として使用:血管収縮剤入り
この2つは全く使用方法が違うので、自分が欲しい薬はどちらなのか考えて購入する必要があります。
ステロイド点鼻薬
ステロイドの持つ抗炎症作用により鼻水、鼻づまりを予防、治療します。
ステロイドと聞くとためらう人がいるかもしれませんか、基本的には鼻の局所での作用なので副作用の心配は少ないです。
毎日使用し続けることが大切。屯用使っても効果がでにくいよ!
血管収縮剤点鼻薬
鼻水や鼻詰まりは血管透過性亢進によって起こります。
簡単に言えば、アレルギー物質により血管が炎症を起こし、浮腫のような状態になっているんです。
そこで血管収縮薬を使うことで血管のむくみがとれ、鼻閉や鼻水が改善する薬です。
注意点としては屯用で最低限の使用にとどめること。
血管収縮剤を使うことで、一時的に血管が収縮して症状は改善します。
しかし、連続で多用することによってリバウンド現象(鼻の粘膜が腫れて、鼻閉が悪化)が起こるリスクがあります。
タイプ別おすすめ商品
値段が最安!まずはこれから始めよう【アレグラ、アレルビ(アレグラの後発)】
一番ベーシックな、治療といえばアレグラですね。
眠気を気にせず使えるのがおすすめポイント
アレグラだと月1300円程度です。
後発のアレルビを使うと1か月800~1000円程度で飲み続けられます。
先発か後発かどちらがおすすめかは、個人的には「薬による」という考え方です。
薬によっては後発品のほうが優れているものがある(小児の抗生剤の味の改良)と思うし、逆に製剤的な特許を取得しているものは先発のほうが優れてると考えます。
眠気の少ない薬が欲しければアレグラ(後発品:アレルビ)がおすすめ
H1受容体拮抗薬にはインペアードパフォーマンスというものがあります。
抗ヒスタミン薬(ヒスタミンH1受容体拮抗薬)の副作用として、集中力や判断力、作業能率が低下することである。 眠気を自覚しているかどうかは問わず、また自覚しにくい。 鈍脳とも呼ばれる。
しかし薬には副作用がつきもの。
車を運転する方、勉強する方、集中した仕事をする方、薬で眠気が出やすい方はできるだけ眠気の出にくい薬をおすすめします。
市販で買えるのはアレグラ(アレルビ)、クラリチンEXになります。
脳内への移行性が低いため、眠気、集中力の低下が起きにくいんです。
・効力はどちらも同じくらい
・アレグラのほうが安い
・クラリチンは1日1回、アレグラは1日2回の服用
・クラリチンはネットで買えない
【送料無料!5個セット!】アレルビ 56錠×5個セット【皇漢堂製薬】
1日1回服用の薬はアレジオン20(ポジナールEP錠)が鉄板
最初におすすめしたアレグラは1日2日服用です。
1日1回タイプで有名なのが
・アレジオン20
・クラリチンEX
・エバステルAL
あたりでしょうか。
アレジオンには後発もあるので、そちらがおすすめ
1日1回の薬は寝る前の服用がおすすめ
とにかく、効き目が欲しい人はセチリジン!
やっぱり効き目がなくちゃ、飲んでる意味がないので。
アレグラから始めて、効果がなければ薬を変更するのがいいでしょう。
効果で選ぶなら、ストナリニZ、コンタック鼻炎Z(セチリジン)だね。
それでも鼻詰まりや鼻水がひどい方へ、複数の成分が入った商品もあります
先ほどまでの薬は、単一の成分(H1受容体拮抗薬)のみでしたが、複数の有効成分が入った薬もあります。
有効成分
・ d-クロルフェニラミンマレイン酸塩:抗ヒスタミン作用により、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりの症状をお
さえます。
・ベラドンナ総アルカロイド: 粘液の分泌抑制作用により、鼻みず、なみだ目の症状をおさえます。
・ 塩酸プソイドエフェドリン:鼻粘膜の充血をおさえ、鼻づまりの症状をおさえます。
・無水カフェイン: 頭重をやわらげます。
・ グリチルリチン酸二カリウム:鼻粘膜の炎症をおさえ、頭重をやわらげます。
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩は第一世代のH1受容体拮抗薬であり、眠気・口渇といった副作用があげられるが、その分効果は第二世代(アレグラ等)より強い。
そして注目の成分が塩酸プソイドエフェドリンです。
これは鼻閉改善効果が期待できるので、症状が重い人は試す価値があります。
小児に使える花粉症治療薬(アレグラFXジュニア)
要指導医薬品なので、ドラッグストアや薬局に行かないと買えないですが、小児用に半量となった商品が出ています。
大人用が1錠60mg、小児用が1錠30mgになっています。
番外編【上記薬剤(抗ヒスタミン剤)と併用するならケミカルメディエーター遊離抑制薬がおすすめ】
抗ヒスタミンだけでは不安だという人は、ケミカルメディエーター遊離抑制薬を併用しましょう!
作用の仕方がそれぞれ違うので、併用で効果UPが見込めます!
【メール便対応!送料無料・2セット】アレギサール鼻炎 30錠×2個セット
おすすめ目薬
花粉症用の目薬のおすすめはロートアルガードクリアブロックZ
かゆみが強い人には
ロートアルガードクリアブロックZ
がおすすめです。
アルガード史上、最強の処方設計!
全有効成分 最大濃度配合※ ※既承認一般用眼科用薬中(平成27年6月現在)
●抗アレルギー成分 ●抗ヒスタミン成分 ●抗炎症成分
従来の一般用アレルギー用点眼剤を2日間位使用し、十分な効果が得られなかった方
におすすめします。
もうね、必要な成分全部入り。
そして、血管収縮薬が入っていないから安心して使えます。
〔有効成分〕
クロモグリク酸ナトリウム 1%
クロルフェニラミンマレイン酸塩 0.03%
プラノプロフェン 0.05%
・クロモグリク酸がアレルギー物質の遊離を抑え
・クロルフェニラミンマレイン酸がアレルギー物質の働きを阻止!
・プラノプロフェンが炎症を抑える。
即効性があるので、すぐに効果が現れますよ!
コンタクトをつける人におすすめのかゆみ止め目薬
ソフトコンタクトを使う人はコンタクト専用の目薬を使いましょう。
クールタイプもあります。
目薬を選ぶ際の注意点
値段が安い目薬には血管収縮薬が入っている場合が多いです。
代表例が
です
目印は成分に「ゾリン」がついています。
目の充血を抑えるにはいいですが、使いすぎると逆効果になることもあります。
できれば、避けたほうがいいですね。
おすすめ点鼻薬(ステロイド入り、血管収縮剤入り)
点鼻薬は先ほど説明した、2種類ですね!!
ステロイド入りと血管収縮剤入り
・ステロイドは予防で毎日使う。点鼻なので副作用の心配も少ない
・血管収縮剤は鼻水や鼻閉が強いときの屯用です。最小限の使用にとどめましょう。
ステロイド入り点鼻薬
予防として使うのは、ステロイド入りの商品です!!
毎日きっちり使ってください。それが大切。
血管収縮剤入り点鼻薬
血管収縮剤が悪いように書いてしまっていますが、適切に使えば非常に有用な成分です。
鼻閉、鼻水の症状が強いときに頓用で使用しましょう。
花粉症治療薬の併用例
まずはH1受容体拮抗薬の単剤を服用
基本はタイプ別の1~4で紹介しているH1受容体拮抗薬を服用します。
または、タイプ別5の複数の成分が入っている鼻炎薬A「クニヒロ」でもいいでしょう。
それでも効果が乏しければステロイドの点鼻薬を併用しよう
H1受容体拮抗薬だけで効果がなければ、ステロイドの点鼻薬を併用するようにしましょう。
繰り返しになりますが、ステロイドの点鼻薬は毎日使い続けることが重要です。
H1受容体拮抗薬+ステロイドでも効果が乏しければケミカルメディエーター遊離抑制薬を併用
正直、上記2種類で効果が乏しい方は病院に行ったほうがいいと思いますが、あえて挙げるならタイプ別おすすめ6で紹介したケミカルメディエーター遊離抑制薬の併用がいいでしょう。
飲み薬2種(H1受容体拮抗薬+ケミカルメディエーター遊離抑制薬)+点鼻薬が最強の組み合わせです。
まとめと薬剤師すなっぴーが使っている組み合わせ紹介
いろんな種類の薬を紹介しましたが、どの薬がその人にあうかは実際に試してみないとわかりません。
基本的には病院を受診して薬をもらうのが基本だと思いますが、時間のない方は参考にしてください。
この記事が皆さんの役に立てばうれしいです。
どうも、すなっぴー(@sunappy10mill)です。 花粉症がつらい季節ですね。 鼻のムズムズがひどいときには、鼻うがいをしています。 鼻の中をしっかり洗い流せるので、すっきりしますよ。 &n[…]
最後におすすめの薬を張っておきます。